抜歯後の注意点は?
下記は、抜歯後の注意点です。親知らずに限らず、抜歯後の注意点は同じです。ただ、不安なことがあったり、痛みが引かない場合には当院へお気軽にご連絡下さい。
●抜いた日は安静にして下さい
歯を抜くと出血し、その後にかさぶたになります。それまでは血が出やすくなっているので、アルコールの摂取、運動、長時間の入浴は避けましょう。血行が良くなってしまい、出血しやすくなってしまいます。
●抜いた部位は触らないで下さい
舌や食べ物、水などで抜いた穴に触れないように極力気をつけて下さい。かさぶたが気になるかもしれませんが、剥がしてしまうとばい菌に感染してしまう恐れがあります。(注意していれば、過度に怖がる必要はありません。)
●お薬をきちんと飲んでください。
感染予防のため、抗生剤が出ることが多いです。口腔内は、雑菌がたくさんいます。抜歯した傷口からばい菌が入ると、長引いて痛みが出ます。出されたお薬は、指示に従ってきちんと飲むようにしましょう。痛みが我慢できない場合は、痛み止めを飲むようにしてください。痛み止めで痛みが引かないときや、何日も痛みが続くときは、ご連絡ください。
●食事は反対側で食べてください。
抜いた日とその翌日くらいまでは抜いたところに食べ物が当たらないように、反対側でそっと食べてください。痛みがあると食欲が落ちますが、体の活力がないと傷の治りも遅れます。柔らかいものでいいですので、頑張って食事をとるように心がけましょう。
●うがいは行わないで下さい
激しくうがいをしてしまうと、かさぶたができなくなってしまいます。また、かさぶたができても取れてしまうことがあります。ですので、うがいは24時間は行わないで下さい。歯磨きも、歯磨き粉なしで行うようお願いします。
●たばこを吸わないで下さい
たばこのニコチンなどの有害成分は、傷口の治りを遅くするだけでなく、感染の原因ともなります。また、喫煙で口腔内が陰圧になるとかさぶたが取れてしまって、傷の治りが悪くなります。喫煙の習慣がある人は、抜歯翌日くらいまで喫煙を控えてください。
●腫れた時の対処法
抜歯を行うと腫れることがあります。下顎の歯を抜歯した際に腫れることが多いです。もし腫れた際には、保冷剤などを使って軽く冷やすと、腫れる度合いを少しは減らすことが出来ます。ただし、過度に冷やしすぎると傷の治りが悪くなりますので、注意してください。通常、腫れは2~4日後位がピークで、徐々になくなってきます、それとともに痛みも引いてきます。もし、腫れあごの下や首にまで広がるなど酷い場合には、早急にご連絡をお願いします。
●出血が止まらない場合には
ガーゼや丸めたティッシュを噛むと、30分程度で出血が止まる場合がほとんどです。
出欠の原因で最も多いのが、「血が気になってうがいをしてしまった」です。傷のかさぶたが取れて、かえって血が止まらなくなりますので、うがいは避けてください。
長時間止まらない場合には、ご相談下さい。
●痛みが引かない場合は
抜歯後の痛みは傷の大きさにもよりますが、通常、3日~4日後より日数が経つに連れて徐々に和らいで行きます。数日しても激しい痛みや腫れが続いたり、抜いた直後はさほどでなかった痛みが、日を追ってひどくなることがあります。
このような場合いわゆるドライソケット(急性歯槽骨炎)や感染を起こしている可能性があります。歯科医院へご連絡ください。
●抜いた歯の隣の歯が痛い
親知らずを抜くときは、手前の歯にどうしても力がかかりますので、1週間から1カ月程度強く噛むと痛むことがあります。時間とともに治ることがほとんどですので、その間、こちら側で強く噛まないようにしました。
親知らずを抜いた後から、急に冷たいものがしみることがあります。抜いて歯ぐきが下がってきたことにより、知覚過敏が出てきたためです。これも、時間とともに少しずつ改善しますが、辛い場合は、知覚過敏を抑制する薬を塗りますので、歯科医師に相談してみましょう。