よくある質問Q&A

1.親知らずの痛み

Q.奥歯のあたりと顎のあたりが痛むのですが、親知らずが原因でしょうか顎関節症が原因でしょうか。

A.親知らずが原因の症状と顎関節症の症状は同じような場所に出るため、一般の方にはその区別がつきにくいようです。○歯の痛み○頭痛○耳前部の痛み○開口時の疼痛○咀嚼時の疼痛などは、どちらにも共通する症状です。ただし、親知らずが原因の場合は、歯茎が炎症を起こしていることが多いので、熱感を覚えたり、飲み込みにくいなどの症状が出やすいです。いずれにせよ、どちらも歯科が専門になりますので、早めに歯科医院を受診しましょう。

 

Q.親知らずの痛みは何が原因でしょうか?

大きく分けて二つあります。親知らずの周りの歯ぐきや骨が痛んでいる場合(智歯周囲炎)。そして虫歯で痛んでいる場合です。親知らずは、奥に生えていますし、まっすぐ出ていない場合も多く、汚れがつきやすいので、他の歯に比べて虫歯になってしまうことが多いのです。

智歯周囲炎は、親知らずについた汚れと細菌が原因で歯周組織が感染して炎症を起こしている状態です。

 

Q.下の親知らずが痛み、飲み込む時にのどが痛いのですが、なかなか時間がとれません。歯医者さんに行くまでに少しでも症状を抑えたいのですが、何か方法はありますか。市販の風邪薬は効きますか?

A.親知らずの炎症が喉のほうへ広がっていることから出ている症状の可能性が高いです。風邪薬では改善しません。奥歯の炎症は、広がりやすく、ひどい場合は呼吸困難を引き起こすことがあります。できるだけ早めに歯科医院あるいは口腔外科を受診して診察を受けることです。

 

Q.親知らずが痛くて歯科医院で抗生剤を出してもらいました。4日飲んだのですが、痛みがひどくなってきました。どうすればいいでしょうか。

A.抗生剤が効いていない可能性があります。抗生剤は感染菌の種類によって効き方が違います。一般に歯科医師は多くの菌種に効果がある抗生剤を出すのですが、それもいつも効くとは限りません。再度歯科を受診して、種類の違う抗生剤にした方がよいか相談してみましょう。症状がひどくなっている場合は、点滴をした方がいい時もあります。

 

 

Q.親知らずの歯茎が炎症が時々腫れて、噛むときに痛みます。歯医者さんで歯茎を切開して取るといわれたのですが、どういった手術をするのですか?その後の痛みはあるのでしょうか?

A.歯肉弁切除術という手術です。外来で局所麻酔で行います。親知らずがまっすぐに生えていても、完全に生えきれいてない場合、半分歯茎が被っているような状態なのだと思います。歯を抜かずに被っている歯肉を切除して歯の頭を出してあげます。しっかり歯磨きができるようになれば、痛みは再発しなくなります。担当医とよく相談してください。

 

2.親知らずの抜歯

Q.親知らずが腫れて痛んでつらいので、今日すぐ抜いてくれますか?

A.痛みの原因にもよりますが、腫れを伴う急性症状があるときは抜歯をほとんどしません。麻酔が効きにく、抜くときの苦痛がとても強いのと、抜歯に炎症を増悪させて却って痛みがひどくなる時が多いからです。患者さんはつらいので「この歯さえ無くなれば楽になる」と考えがちですが、実は逆の結果になることが多いのです。まず抗生剤で炎症をある程度抑えてから抜歯します。

 

Q.抜歯するときは痛いのでしょうか。麻酔はどのようにかけるのでしょうか。

A.外来でできる親知らずの抜歯でしたら、局所麻酔(注射)で行います。丁寧に麻酔をかけるので、術中はほとんど痛みを感じません。

 

Q.抜歯した傷は縫うのでしょうか。

A.親知らずの抜歯の場合は、縫うことが多いです。患者さんは、縫うと聞くと重症のイメージがあるようですが、歯科医師からしてみれば、縫う、縫わないはさほど大きな問題と違いにはなりません。必要に応じて・・というのが答えでしょうか。

 

Q.抜歯した翌日は、仕事を休んだ方がいいのでしょうか。

A.体を激しく動かしたり、炎天下に長時間いるようなことは避けた方がいいです。なるべく安静にしましょう。通常の軽く動くお仕事程度であれば、休む必要はありません。

 

Q.通常の食事で奥歯を使えるようになるのは抜いてからどれくらいですか?

A.抜歯の状況にもよりますが、簡単な抜歯の場合は、その日からでもOKです。骨を削ったり歯茎を切開した場合は、2~3日は傷に当たらないように柔らかいものを反対側で食べるようにした方が無難です。

 

Q.忙しくてなかなか通院できないので、まとめて何本か抜歯したいのですが、できますか?

A.技術的には可能なこともありますが、たいていは手術が長時間になるため、全身麻酔を用いることが多くなります。身体への負担や術後の疼痛など考えると、「忙しい」を理由に一気に何本も抜くのはお勧めできません。

 

Q. ビスホスホネート系骨吸収抑制剤を飲んでいます。抜歯することは危険だと聞きましたが、本当でしょうか。

A.ビスホスホネート系骨吸収抑制剤を服用していると抜歯後に骨の壊死を起こすことがあります。服用薬であれば、その発生頻度はごくまれだといわれています。口腔外科学会のサイトに詳しく出ていますので、ご覧ください。まずは、必ず飲んでいる薬について主治歯科医師に相談しましょう。

 

Q.親知らずは、年をとってから抜くと大変だと聞きましたが、若いうちに早めに抜いたほうがいいでしょうか。

A.たしかに、年齢が上がるほど、骨は硬くなり、歯もしっかりとしてくるので、抜くのが大変になりますので、抜いた後の痛みもひどくなることが多いです。一度痛みが出た歯は症状を繰り返しますので、なるべく早めに抜いたほうがいいと思います。症状がまだ出たことがないようでしたら、抜歯すべきかどうかよく相談してください。

女性は、痛みや症状が出やすい年代に妊娠や出産といった、手術や投薬がしにくい時期が重なりますので、そういった予定があるのでしたら、あらかじめ、歯科医院で調べてもらうのがよいと思いいます。

 

治療後

Q.親知らずの抜歯後に、唇や顎にしびれが出ることがあると聞きましたが、心配です。

A.下の親知らずの抜歯の際、細心の注意を払って抜歯するのですが、下歯槽神経や舌神経という神経を傷つけて、半側の唇や舌のしびれなどの症状が出る場合があります。いったん出ると長期間、元に戻るのにかかりますが、専門医で早めの処置を行うことによって、回復までの期間を短縮することができます。

 

Q.抜歯後血の味がして、唾液に血が混じって心配です。うがいしてもなかなか止まりません。どうしたらよいでしょうか。

A.うがいをすると、傷のかさぶたが取れてしまって、なおさら出血しやすくなってしまいます。うがいはしないでください。傷口から少しだけ血がにじんでいる状態であっても、唾液に混じるとたくさん血が出ているような錯覚を起こします。あまり心配しないでください。清潔なガーゼやティッシュを丸めて、傷口に当てて、20分から30分ほどしっかり噛んでみましょう。それでも止まらない場合は、歯科医院に連絡してください。

 

Q.親知らずを抜いたのですが、一週間たっても痛みが引きません。出された抗生剤も痛み止めも飲みきったのですが、もう少し様子を見た方がいいでしょうか。

A. ドライソケット(歯槽骨炎)や術後感染を起こしている可能性があります。傷の消毒や投薬が必要な場合が多いので、歯科医院へご連絡ください。

 

Q.抜いてから口がよく開かなくなりました。大丈夫でしょうか。

A.親知らずを抜歯した後は傷の腫れや炎症のために一時的に口が開かなくなることがあります。様子をみて心配であれば、歯科医院で見てもらいましょう。

 

Q.下の親知らずを抜いて3カ月になりますが、まだ穴があいていて、食べ物が入ってしまいます。大丈夫でしょうか。

A.抜いた穴がふさがるのには、個人差がありますが、時間がかかります。痛みなどがない限りは、時間とともに少しずつふさがりますので、様子を見ていても大丈夫だと思います。

 

Q.上顎の親知らずを抜いた後、2週間は強く鼻をかまないように言われましたが、どうしてでしょうか。

A.上顎の親知らずは上顎洞(副鼻腔)に近接しています。抜歯後はここに穴があいているので、強く鼻をかんだときなど、口腔と上顎洞が交通してしまうことがあります。そうなると知らないうちに雑菌が口腔内に入り込み、上顎洞炎になってしまうことがあります。